イスラエル軍が攻勢を強めるパレスチナ自治区ガザの北部では病院が機能停止に陥るなど深刻な状態となっています。ガザ最大級の病院では乳児の命も危険にさらされていて、すでに3人が死亡しています。

パレスチナ赤新月社は12日、ガザ市にあるクッズ病院が燃料と電力の枯渇のため機能停止に陥ったと明らかにしました。

攻撃を受けたとされるガザ最大級のシファ病院では保育器を稼働させる電力もなく、30人以上の乳児の命が危険にさらされていて、AP通信は3人が死亡したとしています。

一方、地下にイスラム組織ハマスの重要拠点があるとしてシファ病院周辺で攻撃を強めているイスラエル軍は、緊急医療用の燃料300リットルを提供しようとしたとし、兵士が燃料を運ぶ様子とする動画を公開。ただ、「ハマスが妨害し、病院側は燃料を受け取れなかった」としています。

ロイター通信によりますと、イスラム組織ハマスはイスラエル軍の主張を否定し、ハマスはシファ病院の運営には関わっていないなどと主張しています。