待ちに待った地物のカニがしけの影響で例年より3日遅れで店頭に並びました。金沢市民の台所・近江町市場も10日、初物を求める大勢の人で活気づきました。今年の値段は?買い時はいつ?聞いてきました。

店頭にずらっと並んだカニ。買い求める客の目線はカニに一直線です。
買い物客
「石川のおっきいの。加能ガニですね。2杯で3万円いってしまいました」
「香箱ガニを合計で50杯買いました。実家が山梨で、山梨の方だとなかなか香箱ガニを食べたいといっても手に入らないので、毎年送っている」
「ゆでてそのまま(食べる)。いろいろできるけどそれが一番かなと思うので」
また、カニをどうしても買いたかったという観光客は…
観光客
「(金沢に)延泊しました。カニのために。シケで6日の漁がダメで7日に入らないので9日まで待ってました」
大口水産・荒木優専務
「色々な人に『待っていたよ』と言われてその話をしているだけで声が枯れた」
大口水産では石川県産のズワイガニ・加能ガニが1杯2000円から2万7000円ほどと例年並みの値段。メスの香箱ガニは1杯800円から2500円ほどで、例年より2割ほど安く買い求めやすい価格になっているそうです。
シーズン中、カニがお買い得なのはいつなのか。カギとなるのは「天候」です。
大口水産・荒木優専務
「(漁に)行ければたくさん獲れるから、そうすれば需要と供給で安くなっていくんだろうけど、ただ天候が悪くて1週間に1回しか出られないとかになってくると高値が続く」
買い物客の財布のひもは今後の天候にも左右されそうです。