富山県魚津市で10日朝、中学校教諭の女(35)が、酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されました。人身事故を起こして駆け付けた警察官によるアルコール検査で発覚しました。学校へ出勤する前だったとみられます。

酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕されたのは、魚津市立東部中学校の教諭・長田真夏容疑者(35)です。警察と魚津市教育委員会によりますと、長田容疑者は10日午前7時5分ごろ、普通乗用車を運転していたところ、魚津市上村木で別の乗用車と衝突する事故を起こしました。

駆け付けた警察官が長田容疑者にアルコール検査をしたところ、基準を上回るアルコールが検出されました。衝突した乗用車の運転手は病院に運ばれ、胸の骨を折る重傷です。長田容疑者は警察の取り調べに対し容疑を認めているということです。

教諭の逮捕を受けて魚津市教委は午後会見を開き謝罪しました。
市教委によりますと、長田容疑者は2年生の担任で担当教科は英語。10日は欠勤の連絡などなかったということです。事故が起きた時間帯から長田容疑者は出勤途中だったともみられますが、事故を起こした場所は通常の出勤ルートではないということで、市教委は今後、本人に詳しい事情を聞いたうえで処分内容を決めるとしています。

会見で再発防止策を表明する山瀬敬教育長

魚津市では2023年4月に市立清流小学校の教頭(当時51)が酒気帯び運転で事故を起こし懲戒免職となっています。山瀬敬教育長は再発防止に本腰を入れるとして、今後、市内の教職員190人全員にアルコールチェッカーを配布し毎朝の検査と報告を求めるとしています。