農林水産省は10月25日現在のコメの作況指数を発表し、新潟県全体の作況指数は95の「やや不良」で鳥取県と並び全国で最も低くなりました。作況指数は12月に確定値が発表されますが、数値はほぼ変動しないため今回が実質的な確定値となります。

農林水産省北陸農政局が10日、発表したコメの作況指数によりますと10月25日現在、全国の作況指数は101となりました。一方、新潟県全体の作況指数は95で「やや不良」で鳥取県と並び最も低くなりました。

地域別では上越が93で「不良」、中越が96で「やや不良」、下越が前回調査から1ポイント下がり95で「やや不良」となりました。佐渡は99で「平年並み」となりました。猛暑と水不足が原因で収穫量が低下したということです。

作況指数を全国の地域別でみると「北海道」や「関東・東山」、「東北」「中国」「四国」「九州」「近畿」で100を超えましたが、「北陸」は97と最も低くなっています。

北陸農政局新潟県拠点の福井逸人参事官は「95という作況は、なかなかこれまでにないということで懸念している」とした上で「(高温に強い品種を)都道府県で実証を進めていくことに対する支援をすすめていく」としています。