街中どこにでもある『あるモノ』の写真を撮るだけで豪華賞品が…というイベントが、11日から新潟市で始まります。
しかもその“写真の撮影”が「地域貢献にも繋がる」というから、目が離せません。
【記者レポート】
「普段歩いていると必ず目に入る“電柱”。この電柱の写真を撮るだけで電子マネーがもらえる!んだそうです」
そのイベントは『電柱聖戦 in 新潟』。
東北電力ネットワークと社会貢献アプリを手がける会社とがタッグを組み、新潟では初めて11月11日から4日間行われます。
電柱をスマホで撮影するだけで賞品を貰えるというのですが、ルールは簡単です。
『TEKKON(鉄コン)』という社会貢献アプリをダウンロードし、新潟駅前から広がる『にいがた2キロ』を中心とした市内にある“電柱”の写真をさまざまな角度から1枚ずつ撮影。さらに同じ手順で「電柱の根本」や「電柱番号」を撮って投稿するだけです。しかも、撮影すると、電柱1本につき20円分の電子マネーがもらえます!
今回のイベント対象になる電柱は4000本。そのうちの100本には“当たり”の電柱もあるそうで、その電柱の写真を撮ると1000円分のギフト券がもらえるとのこと。
【Whole Earth Foundation 福田恭子さん】
「今回の対象は4000本ですが、新潟市内・新潟県内にはまだまだたくさん電柱があります。これを常時みなさんに電柱を集めてもらえるようになっていくと、東北電力ネットワークさんの業務も改善していける…」
電力の安定供給を確保するために、東北電力ネットワークでは新潟県内64万本の「電柱」を点検していますが、点検作業は5人程度で行っているため、多くの労力がかかっているのが実情です。
この『聖戦』、新潟では今回が初めての開催ですが、東北電力ネットワーク管内の東北6県で4月から徐々にこのイベントを始めたところ…
【東北電力ネットワーク配電部 高橋良太主任】
「これまでに、カラスの巣や、ツル・ツタのような不具合も発見できて、停電の未然防止にも繋がっています。成果は挙がっているのかなと思います」
【Whole Earth Foundation 福田恭子さん】
「毎日電柱を見ていると…、“意外とこの電柱は危ないな”とか“カラスの巣があるな”などと、徐々に電柱の知識がついて詳しくなって、必然的に社会貢献意識が高まっていく。それこそが『鉄コン』の流れだなと思っています」
ゲーム感覚で、楽しくインフラに触れて、社会貢献にもなって、お小遣いももらえるイベント『電柱聖戦 in 新潟』は11日から、さらに『電柱聖戦 in 越後湯沢』も12月から行われます。
撮影するために街中を歩き回らなければいけませんので、健康にも良さそうです。
ちなみに東北でのイベントでは、多い人は1日で700本の電柱を撮影し、1万4000円分の獲得賞品を稼いだとか。
東北電力ネットワークでは、今後もこうした“イベント”を行うとしています。