岡山県美作市で毒キノコによる食中毒が発生したことがわかり、県が注意を呼びかけています。

岡山県生活衛生課によりますと、今月(11月)5日、美作市の60代の女性が、美作市内の山で採取したキノコを7日に味噌汁にして食べたところ、約1時間後に嘔吐や下痢などの体調不良を訴え、病院で診察を受けました。女性は入院して治療を受けています。

連絡を受けた美作保健所が、残っていたキノコを岡山県農林水産総合センター森林研究所に依頼して鑑別したところ、毒キノコのツキヨタケであることがわかり、ツキヨタケの有毒成分「イルジンS」が検出されたため、ツキヨタケによる食中毒と断定しました。

*見た目が似ているため注意が必要

女性は食用のヒラタケと間違えて、毒のあるツキヨタケを採ったとみられていて、2つのキノコは見た目が似ていることから間違えやすいと言われています。

岡山県では、山歩きなどが盛んなシーズンでもあり、素人判断せず「知らないキノコは絶対に『採らない』『食べない』『売らない』『人にあげない』でほしい」と注意を呼びかけています。