例年、冬場に流行シーズンを迎える季節性インフルエンザ。
今シーズン、県内ではすでに流行シーズンを迎え、感染者数は高止まりに状態です。
山口県内のインフルエンザと新型コロナの感染者の9月以降の推移です。いずれも県内67医療機関からの感染者数ですが、9月中旬までは新型コロナの感染者が多くなっていましたが、9月下旬以降はこのようにインフルエンザが上回っています。
先週の1週間ではインフルエンザが新型コロナの7倍以上に。
一度インフルエンザに感染しても、同じシーズンに再び感染する可能性があり、医師は早めのワクチン接種を呼びかけています。
たはらクリニック 田原卓浩院長
「ピークが例年ではない早さできていますので、県民の皆さんもびっくりされたり、あるいは医療スタッフの方も驚いて対応しているところもあるんじゃないかと思います」
小児科を専門とする「たはらクリニック」では現在、1日におよそ30人のインフルエンザの検査をしていて、半数近くが陽性です。

「園、学校での対応が非常に難しさを帯びているのかなというふうに感じております」
インフルエンザは38度以上の高熱や頭痛、けん怠感など、かぜに似た症状が現れます。
例年、冬場に流行シーズンを迎えますが、今年県内では9月に「流行発生注意報」が発令されました。今シーズン、きのうまでに休校や学年閉鎖、学級閉鎖の措置をとった学校などは389校に上ります。
現在流行しているインフルエンザウイルスは2種類であることから、同じシーズンに2度感染する可能性があると言います。
「ウイルスの型が変わってきますので、ワクチンにつきましては一度かかられたかたも時間をおいて、ワクチンをきちんと受けて頂く必要があるだろうと思います」
田原院長によると、大人は1回のワクチン接種でも十分な抗体の増加が期待できますが、小学校低学年以下の子どもは免疫機能が未熟なため2回の接種が推奨されています。
また、ワクチン接種して抗体ができるまでにおよそ1か月かかることから、早めの接種を呼びかけています。
「冬に流行する頻度が高まるのは例年のごとくでございますからこれからがインフルエンザの本番だという心構えで皆様方がぜひ予防も含めて、もう一度態勢を立て直しておいて頂ければありがたいなと思います」
これからピークを迎えるとみられるインフルエンザ。
マスクの着用やうがい・手洗いなどの基本的な感染対策の徹底も求められます。














