「八海山」で知られる新潟県 南魚沼市の八海醸造が、アメリカ・ニューヨークに新たな蔵を整備しました。掲げる目標は「“SAKE”を世界飲料に!」です。
世界の流行の発信地、ニューヨーク。通りに面したこの建物に『ブルックリンクラ』の文字が刻まれていました。

南魚沼市の八海醸造が、2人のアメリカ人が始めたニューヨーク初の酒蔵とタッグを組み、新たな蔵を整備したのです。

先月開かれたお披露目会には、多くの関係者が集まりました。

自然豊かな南魚沼市で酒を造り、去年100周年を迎えた八海醸造。一体なぜ、海外へ飛び出したのでしょうか?

【八海醸造 南雲二郎 代表取締役】「僕らはもっと日本酒の認知度を深めていかなくちゃいけない。海外で日本酒を広めるとなると、向こう(現地)の人たちが向こうの人たちの手で造るということが、情熱も伝わりやすい」

南雲二郎 代表取締役によりますと日本酒はビールやウイスキーに比べ認知度が低く、海外ではまだまだスタンダードな酒とは言えないそうです。

しかしその分、世界の市場では無限の可能性も…
「ブルックリンクラ」には八海醸造から熟練した3人の蔵人を派遣し、現地での酒造りを技術面からサポートします。

【ブリックリンクラ ブライアン・ポーレンCEO】「きらびやかでフレッシュ、フルーティーなSAKEを造りたい。ただそれだけにこだわるつもりはなく、いろいろなSAKE造りに挑戦したい。ブランドが何を語り、お客がどう反応するのか、それを見極めながら考えていきたい」

施設には醸造設備のほか、その場でSAKEを味わえるタップルームや、日本酒の背景にある文化や食、歴史を知ることができる学びの場も設けるということです。

【八海醸造 南雲二郎代表取締役】「海外で市場が大きくなる。海外で造ることによって日本酒を認知する人が増えて、本場日本で造った酒が“やっぱり憧れ”と日本酒の価値を上げていく」

掲げる夢は『SAKEを世界飲料に!』。

ブルックリンクラでは、今月下旬から酒造りが始まるということです。