お年寄りや身体の不自由な人たちへのサービス向上を目指そうと、県内の銀行員が、当事者の視点を疑似体験する研修プログラムが行われました。

お年寄りや身体が不自由な利用客を適切にサポートするため、毎年研修を行っているという沖縄銀行では8日、各店舗から行員が集まり、高齢者などの視点に立ってサポートを考えるための疑似体験を行いました。

行員らはまず車いすに乗って街へ出ると、スピードを確認したり、段差などに注意しながら利用客に何が必要なのかを考えている様子でした。

体験した行員
「目線がすごい低いので、自動車やすれ違う自転車が大きく見えるので恐怖を感じます」

また、視野が狭くなるゴーグルや、手足に重りを着けるなど動きづらくなる疑似体験も行いました。

体験した行員
「耳もぼんやり遠くて目もかすんでいて」

来年4月からは、障害のある人への「合理的配慮の提供」が事業者に義務づけられることに伴い、こうした配慮は銀行以外の事業者にも広く求められるようになります。

沖縄銀行牧志支店・宮城夏希支店長代理
「思っていた以上に高齢者の方って大変なんだなと。相手の気持ちになって過度なサービスではなくて、相手が本当に必要としているサービスを的確に提供できるようなサービスを提供していけたら」

沖縄銀行ではこうした合理的配慮をスムーズに提供することでサービスの向上を目指したいとしています。