市道をランニング中、濡れた苔に滑って負傷したとして福岡県内に住む男性(50代)が道を管理する福岡県那珂川市に損害賠償を求めた裁判で、市は、280万円あまりの支払いを命じた福岡地裁判決を不服として控訴しました。
◆濡れた苔で転倒し肋骨骨折

男性は3年前、那珂川市の市道を朝ランニング中に濡れた苔の上で滑って転び、肋骨骨折などのけがをしたとして、市に慰謝料や後遺障害など約1650万円の損害賠償を求めていました。
◆1審判決 市に約280万円の賠償命じた
10月19日の判決で、福岡地裁は「排水対策が極めて重要とされるにもかかわらず道幅一帯に苔が生えた状態にあるのを看過し適切な措置を取らなかった瑕疵がある」とした上で、「男性も避けて走ることができた」として、市に約280万円の賠償を命じる判決を言い渡しました。
◆苔は5メートルに渡っていた
判決によると、けがした場所は、山地を切り開いて舗装された市道で5メートルにわたり苔が歩道表面を薄く覆っていたということです。














