柏崎刈羽原発の再稼働議論の前提となる『新潟県独自の3つの検証』について、新潟県は、総括結果などを県民に向けて説明する機会を設けます。
新潟県の花角英世知事は「理解が広がるように工夫を入れている。何が論点か知ってもらいたい」と述べました。
この説明会は、11月29日と12月25日に合計2回開催される予定です。
100人が参加できる程度の会場で実施するほか、新潟県内12か所のサテライト会場などでオンライン参加も可能だということです。
概要を紹介する動画を新潟県のホームページに掲載して質問を事前に受け付け、その回答も踏まえた内容で説明をするとしています。

9日の会見で花角英世新潟県知事は「準備をして開催するので、参加者とのやり取りも意義あるものにできるのではないか。再稼働に関する議論の深まりにつながっていくと思う」と述べるとともに、「リアルでも、オンラインでもどうしても参加できなかったという声や疑問の声があれば、開催をまた企画することは十分あり得る」と話しました。
この『新潟県独自の3つの検証』は、福島第一原発事故の「原因」・「健康と生活への影響」・「安全な避難方法」について、新潟県が独自で議論を続けてきたものですが、検証総括委員会委員長だった池内了氏と新潟県との間で意見が対立し、池内氏の任期切れとなった3月末以降、委員会は休眠状態となっていました。
その後、新潟県が取りまとめたという総括報告書を9月に県は公表し、池内氏も10月に“総括の要点”をまとめた独自の資料を公表しています。
前委員長だった池内了氏は、自身で詳細を説明する会見を11月22日に開く予定です。