普段は真冬にピークを迎えるインフルエンザが猛威をふるっています。福島県内では、1医療機関あたりの感染者の数が32人あまりと4年9か月ぶりに県全体で「警報レベル」となりました。
郡山市にある小児科「じんキッズクリニック」。今はインフルエンザワクチンの接種が増える時期で、1日におよそ60人から80人が接種に訪れます。
親「今年は心配なので、早めに接種したいと思った」
親「(かかったときに)ひどくならないようにできればいいなと思う」
しかし今年は、インフルエンザの流行がすでにピークに差しかかっています。県によりますと、11月5日までの1週間に県内82の医療機関で確認されたインフルエンザの感染者は、1医療機関あたり32.66人で、警報レベルの30人を超えました。インフルエンザが県全体で警報レベルになるのは2019年以来、4年9か月ぶりです。
このうち県南は31.14人で、前の週と比べ13.71増え、流行が広がっています。
こちらの小児科でも、夏休みが明けた頃から患者が出始めたといい、9月は13人、10月は73人、さらに11月は7日までに44人と一気に増えています。
じんキッズクリニック・酒井信子副院長「例年は12月ぐらいからピークに入るが、9、10月からというのは例年にない」
例年より3か月早い異例の流行。酒井副院長は、新型コロナの流行によりインフルエンザに対する抵抗力が弱まっていることが要因とみていて、今後、さらに拡大するおそれもあると警戒しています。
酒井副院長「集団生活での感染拡大が多く、今ピークになってきているが、まだ流行は収まらないのではと危惧している」














