去年8月に県北を襲った集中豪雨の影響でJR米坂線の一部の区間は今も運転見合わせが続いています。その影響で山形からトラックで運んできた列車の車両のメンテナンスが新潟市で行われています。


新潟市東区にある新潟車両センター。
【記者リポート】「こちらの倉庫で行われているのが、車両の車輪を削る作業です。この作業をやるかやらないかで、私たちが普段乗っている電車の乗り心地や安全面に影響してくるそうなんです」

8日、報道陣に公開されたのは列車の車輪を削る転削作業です。

この車輪は、山形県内のJR米坂線 米沢駅と今泉駅の間を走っていた列車のもので、JRは年に1回ほど東区の車両基地まで運んで車輪の転削作業を行っています。

通常は山形から車両基地まで線路を使って電車ごと運んでいますが去年8月の豪雨の影響で村上市の坂町駅と山形県の今泉駅の間で運転見合わせが続いているため今回はトラックに乗せて運びました。

ブレーキやレールとの摩擦でできた表面の凹凸を削ることおよそ30分。錆びていた車輪が本来の光沢感ある鉄の輝きを取り戻しました!

【JR東日本新潟支社 鉄道事業部 浅田洋輔さん】「一番は脱線とか安全面の管理というところなんですけども、乗り心地の管理という面で車輪の形状を維持するために転削をしております」

米坂線をめぐっては復旧のめどがたっておらず、地元住民や関係自治体から早期復旧の声があがっています。