8月以降、まとまった雨が降っていません。

山口県央部を流れる佐波川流域が渇水傾向であることから、佐波川ダムと島地川ダムの貯水率が50パーセントを下回った場合は、取水制限を行うことが確認されました。佐波川渇水調整協議会には県や山口市などの担当者が出席し、今後の対応を協議しました。

8月から10月までの佐波川流域の雨量は247.6ミリで、過去10年間の平均雨量の4割ほどとなっています。そのため、佐波川ダムと島地川ダムを合わせた貯水率は減少が続き、平年90パーセントほどあるものが、きょう午前9時現在で52.3パーセントと大きく減少しています。

協議会では、貯水率が50パーセントを下回った場合、翌日から10パーセントの取水制限を行うほか、貯水率が30パーセントを下回った場合には、同じく20パーセントの取水制限を行うことが了承されました。山口河川国道事務所では、雨が降らず今の状態が続くと、11月10日ごろにも50パーセントを下回る可能性を指摘し、「市民の生活に大きな支障はないが、可能な限りでの節水を」と呼びかけています。