新潟市で5日、知人が採ったキノコをもらい食べた夫婦におう吐や下痢の症状がみられ、有毒のツキヨタケを食べたことによる食中毒だったことがわかりました。2人は一時入院したものの現在は退院し、快方に向かっているということです。

新潟市保健所によりますと5日、新潟市内の医療機関から「キノコが原因と思われる食中毒の症状がある患者2人が受診している」などと保健所に連絡がありました。
2人は5日午後、知人が採ったキノコをもらい、夕食に煮物にして食べたところ、およそ1時間後におう吐や下痢の症状がみられたため医療機関を受診しました。2人は一時入院したということです。
また、キノコを採った知人夫婦も同じ日に夕食にバター炒めにして食べたところ、同様におう吐や下痢の症状がありましたが、医療機関を受診せずに回復しました。

ツキヨタケ(新潟県提供)

新潟市保健所が残っていたキノコを調べたところ、有毒のツキヨタケだったことや患者の症状などから食中毒と断定しました。なお入院した夫婦は退院し、快方に向かっているということです。この秋、新潟県内で毒キノコによる食中毒は2件目となります。
新潟県では『毒きのこ食中毒発生注意報』を発令し、食用と正確に判断できないキノコは絶対に「採らない」「食べない」「売らない」「人にあげない」よう注意を呼び掛けています。

【キノコによる食中毒の予防ポイント】(新潟県より)
1.食用と正確に判断できないキノコは、絶対に「採らない」、「食べない」、「人にあげない」
2.様々な「言い伝え」は全く根拠のない迷信であるため、信じない
 (主な迷信)
 (1) 柄が縦に裂ければ食べられる → 毒を持つキノコの多くは柄が縦に裂ける
 (2) ナスと一緒に料理すれば食べられる → 食中毒を起こした例は多数ある
 (3) 虫が食べているキノコは食べられる → 虫は毒のあるキノコも食べる