日本の理容業発祥の地とされる山口県下関市で6日、毛髪に感謝する供養祭がありました。
下関市の亀山八幡宮で行われた供養祭には、県内の理容師が加盟する県理容生活衛生同業組合の役員ら25人が参加。祭壇には470の加盟店舗で集めた客の毛髪が供えられ、日頃の感謝と健康を祈願しました。
鎌倉時代、元寇に備えて集まっていた武士に、髪結いをする店が下関に開業したことから、下関が「床屋発祥の地」とされています。
組合加盟店では、コロナ禍で減っていた客足が去年から回復傾向にありました。しかし物価高騰により来店サイクルが延びたり、店舗の光熱費など負担が増えたりと、理容業界は苦しい状況が続いているといいます。
県理容生活衛生同業組合 吉永和義理事長
「今後、われわれの業界も、今まで以上に皆さんに喜ばれるサービス提供ができるように頑張っていきたいと思っております」
供養祭のあと、参加者は発祥の地記念碑で業界の発展を祈願しました。