■プロ野球 SMBC日本シリーズ第7戦 オリックス1ー7阪神 (5日 京セラドーム大阪)
阪神が3勝3敗で迎えた第7戦に快勝し、38年ぶり2度目の日本一を達成。59年ぶり2度目となった日本シリーズでの関西勢対決も制した。シリーズ初登板の先発・青柳が5回途中まで無失点、島本を挟み3番手・伊藤将司も3回を無失点に抑え、9回は桐敷から最後は岩崎で締めた。打線はノイジーが4回に先制の3ラン、5回には森下、大山、ノイジーの3者連続タイムリーなど12安打で7得点を挙げた。岡田彰布監督がマウンドで5度、宙を舞った。
オリックスの先発・宮城大弥(22)はシリーズ第2戦で先発し6回を4安打無失点に抑え勝利投手。今季は3年連続2ケタの10勝4敗、パ・リーグ3位の防御率2.27と安定した成績を残した。
スタメンは佐藤輝の打順を7番に下げ、原口をDHに初めて抜擢した。1番センター・近本、2番セカンド・中野、3番ライト・森下、4番ファースト・大山、5番レフト・ノイジー、6番DH・原口、7番サード・佐藤輝、8番ショート・木浪、9番キャッチャー・坂本のオーダーを組んだ。
打線は1回に近本がシリーズ11本目のヒット、中野の犠打で1死二塁から森下は空振り三振、大山の強烈な三塁線の打球は宗に横っ飛びで好捕され先制できず。
阪神の先発・青柳晃洋(29)は今季はDeNA戦(京セラドーム)で開幕投手を務め勝利投手。今季は8勝6敗、防御率4.57も21、22年と2年連続でリーグ最多勝をマークしている。
青柳は1回1死から宗にヒットも紅林を見逃し三振、森を一ゴロに打ち取り無失点の立ち上がりを見せた。
青柳は3回1死から福田にヒット、中川圭を左飛、宗に四球で2死一・二塁から紅林を一ゴロに仕留め得点を与えない。
打線は2、3回と三者凡退の終わりるも4回1死から森下がヒット、大山の死球で1死一・二塁の好機に。ノイジーがカウント1ー2からチェンジアップを強振、2試合連続の2号3ランをレフトスタンドへ叩き込み3点を先制する。
5回の攻撃では1死から坂本と近本が連打、中野の遊ゴロは併殺でチェンジの判定。だが岡田監督のリクエストで覆り2死一・三塁となりオリックスは宮城から比嘉に投手を交代する。
ここで森下がフルカウントからレフトへタイムリーを弾き返し、大山も遊内安打タイムリー、ノイジーもセンター前にタイムリーと続き3点を加え、6ー0と大きくリードを広げた。
青柳は5回1死から野口と福田に連打され、中川圭を左飛に打ち取り2死一・二塁で降板。2番手・島本が宗を左飛に抑え無失点に切り抜ける。青柳は4回2/3を79球、4安打、1四球、3奪三振の無失点。
6回は3番手・伊藤将司がルーキーイヤー以来2年ぶりの救援登板。紅林を空振り三振、森を一ゴロ、頓宮を中飛と3人で退ける。
伊藤将司は7回もゴンザレスを空振り三振、杉本を捕邪飛、野口を三ゴロに抑え、8回も戦朗・福田にヒットも中川圭を一ゴロ併殺打、宗を二ゴロで3イニングを1安打無失点。
9回の攻撃で近本がこの日、4安打目の一内野安打、中野の二ゴロで1死二塁から森下がセンターへタイムリーを飛ばし、7ー0とする。森下はシリーズ7打点目となり歴代新人記録を作った。。
9回は4番手・桐敷が紅林にヒットも森を二ゴロ併殺打に。2死無走者で今季35セーブを挙げた岩崎が頓宮に3号ソロ打たれるもゴンザレスにヒットも最後は杉本を抑えた。
59年ぶり2度目の関西勢同士の日本シリーズでの対戦、1964年は南海(現ソフトバンク)が4勝3敗で阪神を下し日本一になっていた。
≪阪神の過去の日本シリーズ≫
1962年 東映 2勝4敗1分
1964年 南海 3勝4敗(3勝2敗から2連敗)
1985年 西武 4勝2敗 *日本一
2003年 ダイエー 3勝4敗(3勝2敗から2連敗)
2005年 ロッテ 0勝4敗
2014年 ソフトバンク 1勝4敗
≪2023年 日本シリーズ≫
第1戦 阪神8ー0オリックス
第2戦 阪神0ー8オリックス
第3戦 阪神4ー5オリックス
第4戦 阪神4×ー3オリックス *9回サヨナラ
第5戦 阪神6ー2オリックス
第6戦 阪神1ー5オリックス
第7戦 阪神7ー1オリックス














