■SMBC日本シリーズ2023・第7戦 オリックス 1-7 阪神(5日・京セラドーム大阪)
オリックスは3勝3敗で迎えた第7戦の大一番に敗れ、2年連続日本一に届かなかった。59年ぶりの“関西ダービー”は阪神が38年ぶりの日本一に輝き幕を閉じた。
先発の宮城大弥(22)は4回2/3(74球)を投げ5失点(自責5)。4回にノイジーに先制3ランを被弾すると、5回は2死一・三塁で代わった2人目・比嘉幹貴(40)が3者連続タイムリーを浴び、0-6と大きくリードを許した。
第3戦、第6戦と先制されてから逆転勝利を挙げたが、この日は大量点をひっくり返せず。最後は阪神に日本一の胴上げを許した。
◆宮城一発に泣く、比嘉連打浴び踏ん張れず...打線沈黙
「勝った方が日本一」の“大一番”、先発を託された宮城は第2戦で6回無失点の好投。日本シリーズは5度目の登板となった。
この日の打線は1番センター・中川圭太(27)、2番サード・宗佑磨(27)、3番ショート・紅林弘太郎(21)、4番捕手・森友哉(28)、5番ファースト・頓宮裕真(26)、6番セカンド・ゴンザレス(34)、7番DH・杉本裕太郎(32)、8番ライト・野口智哉(24)、9番レフト・福田周平(31)で挑んだ。
宮城の立ち上がりは先頭の近本にヒット、中野の送りバントで二塁に進まれるが、続く森下を空振り三振、大山は宗のファインプレーで三直に抑えた。2回、3回は3者凡退。
打線は阪神先発・青柳晃洋に対し1回、1死で宗がヒットで出塁するが、紅林と森が凡退。2回は3人で抑えられ、3回は1死で福田がヒットを放つが、中川圭が左飛。続く宗が四球で2死一・二塁とするが、前日豪快2ランを放った紅林が一ゴロに倒れた。
直後の4回の宮城は、1死で森下のヒット、大山への死球で一・二塁のピンチを招くと、続くノイジーにレフトスタンド中段へ3ランを打たれ、0-3と阪神に先制された。
5回は1死から坂本、近本に連打を許すと、中野は遊ゴロで一度ダブルプレー判定もリプレー検証を経て一塁セーフ。ここで中嶋監督がマウンドに向かい、宮城は降板。2人目・比嘉幹貴(40)が2死一・三塁でバトンを受けたが、森下にフルカウントからタイムリー2ベースを浴びると、大山のタイムリー内野安打、さらにはノイジーのタイムリーで0-6と一気に突き放された。
6点を追う打線は5回、野口、福田の連打で1死一・二塁とするが、中川圭、宗が左飛に打ち取られ、6回と7回は3者凡退と沈黙。8回は先頭・福田がヒットを放つが、中川圭が併殺打。リリーフ陣は小木田、宇田川、山﨑颯が無失点で切り抜けるが、9回は東が1死二塁で森下にタイムリーを浴び7点目を奪われた。
9回は桐敷を相手に紅林がヒットで出塁するが、森が併殺打。2アウトで代わった岩崎に対し、頓宮が初球を捉えてソロ本塁打を放ち、続くゴンザレスがヒットで意地をみせる。だが最後は杉本が左飛に打ち取られゲームセット。
今季のオリックスは、中嶋聡監督(54)就任3年目のシーズンとなり、2位のロッテに15.5ゲーム差をつけてリーグ3連覇を達成。
今シリーズは初戦で0-8の大敗を喫したが、第2戦で同スコアの“完封返し”。甲子園での第3戦は勝利するが、第4戦でサヨナラ負け、第5戦で終盤に悪夢の逆転負けを喫し、阪神に王手を掛けられた。だが第6戦はエース山本由伸(25)が9回138球の熱投、シリーズ新記録の14奪三振の活躍で完投勝利を収め、6戦を終え3勝3敗。総得点も23ー23と互角の戦いに。
第7戦は終わってみれば一方的な展開となり、2勝3敗から逆転ならず、日本シリーズ連覇は叶わなかった。














