■プロ野球 SMBC日本シリーズ第6戦 オリックス5ー1阪神 (4日 京セラドーム大阪)

阪神は逆転負けで3勝3敗タイとなり38年ぶり2度目の日本一は最終戦の勝利に持ち込まれた。2回にノイジーのソロ本塁打で先制するも先発・村上が5回を紅林の2ランを含め6安打4失点。打線は序盤に山本由伸から好機を作るも攻めきれず9回完投を許し日本シリーズ新記録の14三振を喫し、9安打で1得点に終わった。第7戦の予告先発はオリックス・宮城大弥、阪神・青柳晃洋と発表された。

オリックスの先発・山本由伸(25)は史上初となる3年連続の投手4冠(勝利、防御率、奪三振、勝率)を今季に達成。

シリーズ第1戦では5回2/3を10安打、自己ワーストタイの7失点で黒星を喫した。日本シリーズ通算4試合で0勝2敗、防御率4.74と相性が悪い。

阪神のスタメンはDHが糸原と第1戦・渡邉諒、第2戦・ミエセスと代え、4・5戦と同様にノイジーと佐藤輝の打順を入れ替えた。1番センター・近本、2番セカンド・中野、3番ライト・森下、4番ファースト・大山、5番レフト・ノイジー、6番サード・佐藤輝、7番DH・糸原、8番ショート・木浪、9番キャッチャー・坂本のオーダーで挑んだ。

打線は1回は近本は左飛、中野は中飛、森下はフルカウントから空振り三振に倒れた。

阪神の先発・村上頌樹(25)は第1戦を7回2安打、無失点で勝利投手となった。今季は10勝6敗、セ・リーグ1位の防御率1.75。

村上は1回に中川圭にヒット、宗に犠打、紅林に四球で1死一・二塁に。森を中飛、頓宮の遊直を木浪が好捕し、今季24試合全て無失点の立ち上がり。

2回の攻撃で1死からノイジーが逆方向のライトポール際に今シリーズでチーム初HRのソロを放り込み1点を先制。

続く佐藤輝と糸原の連打で1死一・三塁とするも木浪は見逃し三振、坂本は死球で2死満塁から近本は空振り三振に倒れ追加点を奪えず。

村上は2回に先頭・ゴンザレスにヒット、杉本に天井へツーベースで無死二・三塁に。セデーニョを見逃し三振も若月にライト前にタイムリーを弾き返され、1ー1の同点に追いつかれる。なお1死一・三塁で中川にレフトへ犠飛を打たれ、1ー2と勝ち越される。

村上は3回は先頭・紅林に四球も森を遊ゴロ併殺打、頓宮を空振り三振に取る。

直後の4回の攻撃で1死から糸原が二内安打、木浪がエンドランで初球を叩きレフトへヒットとなり1死一・三塁に。坂本は空振り三振、近本のライトへの飛球は森にスーパーキャッチされた。

村上は5回に先頭・中川圭にヒット、宗に犠打を決められ1死二塁から紅林に左中間スタンドへ自身シリーズ初2ランを叩き込まれ、1ー4とされる。

村上は5回を82球、6安打、2四死球、3奪三振、4失点(自責4)で降板。6回は2番手・西勇輝(32)が1死から途中出場・福田にツーベースも後続を打ち取る。

打線は山本由伸に5回から7回2死まで走者を出せず。2死から近本が今シリーズ10本目のヒット、中野の連打で一・二塁も森下は二飛に終わる。

8回の攻撃は大山が空振り三振、ノイジーは遊ゴロ、佐藤輝は空振り三振で山本由伸に6回を除き毎回の12三振を喫した。

8回に西勇が先頭・頓宮にレフトスタンド中段に2号ソロを放り込まれ致命的な失点で1ー5となった。

9回もマウンドに上がった山本由伸に糸原は空振り三振、木浪はヒット、代打・渡邉諒は見逃し三振、近本は二ゴロで試合終了。

これまでは99年第1戦・工藤公康(ダイエー)中日戦、07年第1戦・ダルビッシュ有(日本ハム)中日戦での13奪三振。

59年ぶり2度目の関西勢同士の日本シリーズでの対戦、1964年は南海(現ソフトバンク)が4勝3敗で阪神を下し日本一になっている。

≪阪神の過去の日本シリーズ≫
1962年 東映     2勝4敗1分
1964年 南海     3勝4敗(3勝2敗から2連敗)
1985年 西武     4勝2敗*日本一
2003年 ダイエー   3勝4敗(3勝2敗から2連敗)
2005年 ロッテ    0勝4敗
2014年 ソフトバンク 1勝4敗

≪2023年 日本シリーズ≫
第1戦 阪神8ー0オリックス
第2戦 阪神0ー8オリックス
第3戦 阪神4ー5オリックス
第4戦 阪神4×ー3オリックス *9回サヨナラ
第5戦 阪神6ー2オリックス
第6戦 阪神1ー5オリックス