南風原町出身でドイツと沖縄を拠点に活動する芸術家・照屋勇賢(てるや・ゆうけん)さんの作品展が、3日から那覇市の県立博物館・美術館で始まりました。


照屋勇賢さんの作品展は「自由」と「美」を象徴した風船のテープカットで始まりました。


照屋勇賢さん
「歴史とどう向き合うか、遺品とどう向き合うか、想像力という言葉がキーワードになると思う。想像することで今が見えてきたり、過去の関わり方を今の感覚で持っていくことが重要だと思っています」


沖縄戦の遺品と対比する形で風船を描いたカーテンを展示し沖縄の歴史を未来へと運ぶ様子を表現した作品のほか、一見すると古典的な紅型のような作品も、アメリカ軍機やパラシュートで降下する兵士などがあしらわれていて、沖縄が抱える問題が投影されています。


照屋勇賢さんの作品展は、来年1月21日まで県立博物館・美術館で開かれています。