国の文化審議会は、米子市の「尾高城跡」を新たに国史跡として指定するよう文部科学省に答申しました。

正式に指定されれば、鳥取県内では、米子城跡、鳥取城跡などに続く国史跡の城跡となります。

大山のふもとの高台にある「尾高城跡」。

鎌倉時代に始まり、およそ400年間にわたって営まれた城で、かつては交通の要となった場所でもあることから、戦国時代には、尼子氏と毛利氏による攻防戦が繰り広げられました。

おととしからの本丸・二の丸の発掘調査では、新たな遺構や石垣などが発見され、中世の土の城から近世的な城郭への変遷の様子も明らかとなり、新たな国史跡指定に向けた取り組みが進められてきました。

2024年2月に予定されている官報告示で正式に指定されると、米子市内では米子城跡などに続き、8つ目の国指定の史跡となります。

米子市の伊木市長は、「今後、適切な整備を進め、米子市の歴史の魅力を、多くの皆様に伝えられるよう努力していきます」とコメントしています。

なお、11月には現地見学会なども開催予定ですが、現在、石垣の見つかった本丸・二の丸は私有地の為、許可なく入らないよう、市は注意を呼び掛けています。