■プロバスケットボールリーグ・B.LEAGUE 第5節(29日、横浜市・横浜国際プール)
日本代表の司令塔・河村勇輝(22)を擁する横浜ビー・コルセアーズは、本拠地で西地区6位の広島と戦い、 65‐90で今季5敗目、チームは連勝とはならなかった。河村は、今季平均25.1得点をあげているが、この日は9試合で最少の16得点。27日に特別指定契約となった田中力(21)が初出場で初得点をあげた。
第1Q、序盤は、両チーム互いに堅いディフェンスでロースコアな展開。横浜は、河村、ジェロード・ユトフ(30)、ジョシュ・スコット(30)らを徹底マークされ、なかなかフィールドゴールを奪うことができない。それでもファウルでもらったフリースローを着実に決め、得点を重ねていく。一方の広島は、昨日の試合でも14得点だったニック・メイヨ(26)を中心に、ベンチスタートの選手も得点を決め、試合を優位に展開していく。終了間際、横浜のボールをスティールすると、中村拓人(22)がファウルを受けながらもシュートを決め、バスケットカウントでボーナスワンスローを決め4点差として、このクォーターをリードして終えた。(横浜14-18広島)
2Q。広島が1Qから流れをそのまま引き寄せ、序盤から優位に展開する。ベンチスタートのケリー・ブラックシアー・ジュニア(26)やアイザイア・マーフィー(25)らが得点を決め、横浜を引き離していく。一方横浜は、なかなかシュートがきまらない。このクォーター15本のシュートを放つも、決まったのはわずか2本で5得点。エース河村は、6本のシュートを放つも1本も決まらず無得点に終わり、完全に抑えこまれてしまう。(横浜19-40広島)
3Q、開始早々、横浜は、河村がスピードのあるドライブで切り込み自ら得点。さらに2Qには1本しか決まらなかった3ポイントを5本決め、必死に食らいつこうとする。しかし、広島の勢いは止められない。エバンスとメイヨが、高さで横浜を圧倒し、ゴール下を支配、2人でこのクォーターだけで15得点をたたき出し、20点以上の差をつけたまま、このクォーターを終える。(横浜42-65広島)
最終4Q。横浜は広島の勢いを止めることができない。結局4選手が2ケタ得点をあげ、90点まで積み上げて25点差をつけ、横浜を圧倒した。3Q、4Qは、23-25、23-25と互角の戦いをしたが、2Qの5得点が大きく響く形となった。(横浜65-90広島)
注目の特別指定契約選手、田中力が、4Qの6分過ぎに出場し、Bリーグデビューを飾った。7分過ぎに、河村からのパスを受け取ると、スピードのあるドライブでゴール下に切り込みシュート。これはエバンスに上から叩かれ得点とはならなかったが、チャンスを演出。そして、8分、オリバーからのパスを受け取り、スピードのあるドライブで切り込むと、レイアップを確実に決め、初得点となった。結局、出場3分41秒で、2得点、3アシスト、大敗の中でも、横浜にとっては、明るい材料となった。














