■フィギュアスケート・グランプリシリーズ2023 カナダ大会(日本時間29日、バンクーバー)
グランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダの男子シングルフリー(FS)が行われ、ショートプログラム(SP)首位の山本草太(23・中京大)がフリーでも安定した演技を披露し合計258.42点でGPシリーズ初優勝を果たした。この日、女子シングルでは坂本花織(23・シスメックス)が優勝し、男女アベックVを達成。
さらにSP4位の三浦佳生(18・オリエンタルバイオ)がフリー1位の演技を披露し、山本にわずか0.53点差の2位。マッテオ・リッツォ(25・イタリア)がフリー2位で総合3位に入った。SP3位の友野一希(25・上野芝スケートクラブ)は総合4位で惜しくも表彰台には届かなかった。
最終滑走で登場した山本は、冒頭の4回転サルコウ、4回転―3回転トウループのコンビネーション、単発の4回転トウループをクリーンに決め、GOE(出来栄え点)がそれぞれ2点台。次のトリプルアクセル(3回転半)で転倒してしまうが、後半は3回転フリップからの連続ジャンプなどで立て直すと、今季のフリー曲「エクソジェネシス交響曲第3番」のミディアムテンポの曲調に乗ってスピン、ステップを披露し観客を魅了した。
昨季はフランス杯、NHK杯、ファイナルともに2位と“あと1歩”だった山本が、GPシリーズ初制覇。2年連続ファイナル進出に向け、次戦は第4戦の中国大会に出場する。
三浦は序盤トリプルアクセルからの連続ジャンプ、4回転トウループ、4回転サルコウを決めるが、単発のトリプルアクセルで転倒してしまう。だが後半、4回転―3回転トウループのコンビネーションで立て直し、最後の3回転フリップも余裕を持って決めた。キスアンドクライでは得点が出ると笑顔も見せた。
友野は序盤3本の4回転ジャンプで着氷が乱れたが、以降はトリプルアクセルからの連続ジャンプを決める。終盤はスローな曲調に合わせたスピン、ステップを披露し、観客から大きな歓声が沸き起こった。
【男子シングル結果】
1位)山本草太 計258.42点(SP89.56、FS168.86)
2位)三浦佳生 計257.89点(SP80.80、FS177.09)
3位)マッテオ・リッツォ 計246.01(SP74.99、FS171.02)
4位)友野一希 計245.12点(SP81.63、FS163.49)














