■SMBC日本シリーズ2023・第1戦 オリックス 0-8 阪神(28日・京セラD大阪)

オリックスは日本シリーズ初戦で阪神に敗れ、初戦黒星を喫した。59年ぶりとなった“関西ダービー”は、序盤から投手戦の展開となったが、両チーム無得点で迎えた5回にエース・山本由伸(25)が4失点と崩れ、6回途中7失点で役割を果たせなかった。

打線は阪神先発の村上に対し、7回までわずか2安打と沈黙。終盤も抑えられ、この試合一度も三塁踏めず、2安打無得点の完封負け。

先発の山本は日本シリーズ通算4度目の登板でこれまで白星なし。今季は16勝6敗(防御率1.21)、169奪三振、勝率.727と史上初の3年連続投手四冠に輝いた。18日のCSファイナル(ロッテ)では後半打線が逆転するも7回5失点。この日は5回2/3(103球)を投げ、被安打10で今季ワーストの7失点(自責7)と、シリーズ通算2敗目を喫した。

◆山本由伸が中盤に崩れ7失点...

山本の立ち上がりは1死で中野にヒットを許すが、続く森下を見逃し三振で、さらに中野の盗塁を阻止しダブルプレー。2回は4番大山、5番佐藤輝を打ち取ると、ノイジーを最後はキレのあるカーブで見逃し三振に仕留めた。3回はDH渡邉を3球三振に抑えるなど3者凡退。

打線のスタメンは1番・池田陵真(20)、2番・宗佑磨(27)、3番・中川圭太(27)、4番・森友哉(28)、5番DH・頓宮裕真(26)、6番・紅林弘太郎(21)、7番・ゴンザレス(34)、8番・若月健矢(28)、9番・野口智哉(24)。

序盤の打線は1回、2回と3者凡退。3回もゴンザレスから3人で打ち取られ、阪神・村上を前にチャンスを作れず。

4回の山本は先頭・近本にショート内野安打、続く中野は一ゴロも中川圭のエラーにより無死一・二塁のピンチに。ここは森下を併殺打、大山を見逃しの三振で切り抜ける。

だが5回は先頭・佐藤輝にセンター前ヒットを許すと、盗塁を決められ、ノイジーの右飛で1死三塁に。山本はここで渡邉にタイムリーを浴び先制点を奪われる。さらに木浪のヒットから、坂本を打ち取るも近本に2点タイムリー3ベースを打たれ0-3、続く中野にもタイムリーを許し0-4とリードを広げられた。

その裏の打線は、先頭の森がエンタイトル2ベース、紅林が四球で出塁するが、ゴンザレスは7球連続ファールで粘るも最後は二飛、若月は三ゴロに倒れ反撃ならず。

6回の山本は大山への四球、ノイジーのヒットなどで1死一・三塁のピンチを招くと、渡邉を見逃し三振に抑えるが、木浪と坂本に連続タイムリーを浴び0-6。ここで中嶋監督がマウンドに向かい、この日はイニング途中で無念の降板となった。2人目・山田修義(32)も踏ん張れず、近本に四球を与え満塁とすると、中野にタイムリーを打たれ0-7と突き放された。

打線は6回、野口がピッチャー強襲の内野安打で出塁するが、池田が併殺打。7回はクリーンナップが3者凡退。8回、9回も阪神リリーフ陣を前にヒットが出ず。

投手陣は9回に5人目・阿部翔太(30)が、1死満塁のピンチから佐藤輝の内野ゴロ間に8点目を奪われた。