警視庁はあす28日からのハロウィーン期間中、東京・渋谷駅周辺で交通規制や検問を行う可能性があると発表しました。

例年、ハロウィーンの期間中、渋谷駅周辺では仮装した人などで賑わっていて、今年は新型コロナが「5類」になったことや外国人観光客の増加などにより、多くの人が訪れると予想されています。

去年、韓国の梨泰院では雑踏事故も起きていることなどから、渋谷区長は先月の会見で「ハロウィーン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしい」と強く訴えていました。

警視庁はハロウィーンの期間中、人出の増加による混乱やトラブルを防ぐため、あす28日から31日まで渋谷駅周辺で交通規制や検問を行う可能性があると発表しました。

具体的には、混雑によって人が歩道にあふれ、危険な状況だと判断された場合には、文化村通りや道玄坂、井の頭通りなどで車両の出入りを規制したうえで、歩道の上にいる歩行者を車道に誘導する可能性もあるということです。

また、今月7日にスクランブル交差点で改造された車が道路脇に突っ込み、7人がけがをした事故を受けて、こうした車による危険な運転を警戒して対策にあたるということです。

さらにハロウィーン期間中は、渋谷駅周辺を夕方から、機動隊を含む警察官数百人態勢で警備にあたることにしていて、状況に応じては翌日の早朝まで警備を続ける可能性もあるとしています。

警視庁は「夕方から朝方にかけて混雑が予想されるので、周辺道路に迂回するなどご協力をお願いします」と呼びかけています。