イスラエルのメディアは、イスラム組織ハマスが拘束する人質の解放交渉で大きな進展があったと報じました。

イスラエルの有力紙「ハーレツ」は26日、関係者の話として「ハマスが拘束する人質の解放交渉がこの1日で大きく進展した」と報じました。進展の具体的な中身については伝えておらず、また一度で民間人全員が解放されるというイスラエル側の目標が実現するかは不明だとしています。

「ハーレツ」は25日、「多くの人質の解放が数日以内に実現する可能性がある」と伝えていました。

ハマスの軍事部門カッサム旅団は26日、「イスラエルによるガザへの攻撃で死亡した人質はおよそ50人と推定される」と主張しています。

一方、イスラエル軍は26日、ハマスの情報部門ナンバー2、シャディ・バルード氏を空爆により殺害したと発表しました。バルード氏がハマスの実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区のトップ、ヤヒヤ・シンワル氏とともに7日のイスラエルへの大規模攻撃計画に関わったとしていて、ほかの3人の幹部も殺害したとしています。

イスラエル軍は26日、ガザ北部でハマスを標的に地上部隊が急襲を行っていますが、“幹部らの殺害”という一定の成果をアピールする狙いがあるとみられます。

現地保健当局は26日、戦闘開始以降、ガザで7028人が死亡したと発表。イスラエル側とあわせ、死者は8400人以上となっています。