中国による水産物輸入停止を受けて、政府は「ホタテの殻むき」について受刑者の刑務作業に加えるよう検討していていましたが、宮下農水大臣はきょう、アメリカなどで刑務作業による品物の輸入を制限していることなどを理由に作業の追加を断念したと明らかにしました。
福島第一原発の処理水の放出に反発する中国が日本の水産物の輸入を全面的に停止した影響で、これまで中国で行われてきたホタテなど水産物の加工業務への対応が課題となっていました。
今月に入って、政府はこうした加工業務を受刑者の刑務作業に加えるよう検討を続けていましたが、きょう、宮下農水大臣が会見で刑務作業への追加は困難だとして断念したことを明らかにしました。
宮下農水大臣
「今般ですね、刑務作業による産品の米国やカナダ等への輸出については、これら相手国側の制度上できないということが判明をいたしました」
断念した理由について、アメリカやカナダなどでは刑務作業による商品の輸入に制限があるなど、貿易相手側の法制度上の問題を挙げています。また、日本国内向けの出荷についても、作業環境の整備や、輸出向けと国内向けの分別コストがかかることなどから刑務作業の活用は難しいとしています。
そのうえで、宮下大臣は今後、加工機器の導入支援などで引き続き国内の加工体制強化に努めるとしています。
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