「まさか自分が」『乳がん』になりやすい傾向“危険因子”とは

「まさか自分が」と驚いたといいます。
「乳がん」は乳房に悪性の腫瘍ができ、まれに男性にも発生する病気です。はっきりとした原因はわかっていませんが、近年、統計的な調査によって“危険因子”=「乳がん」になりやすい傾向が明らかになってきています。たとえば初めての出産が35歳以上の人や血縁者に「乳がん」になった人がいるなどです。

かつては女性の12人に1人がなると言われましたが、いまは9人に1人がなるとも言われています。国立がん研究センターの最新のデータによりますと2019年は年間9万7000人が「乳がん」と診断され20年前の3万6000人に比べ2.7倍に増えています。

そして年間1万48000人が命を落としています。年代別では働き盛り・子育ての真っ最中の40代から急激に増加して罹患率は1位。つまり「がん」の中でも最も発生する確率が高く、死亡率は4番目に高くなっています。

自治体が行う「住民検診」では乳がん検診は40歳以上が対象で2年に1回、乳房専用のX線撮影「マンモグラフィ」で検査します。中には30代も対象としている自治体もあります。青森県での乳がん検診の受診率は2020年度は47.1%で全国平均とほぼ同じですが50%にも届かない状況です。