新潟県は10月26日、クマの出没に関する「警戒警報」を最高レベルの『クマ出没特別警報』に引き上げています。
【新潟県 笠鳥公一副知事】
「県民の命を守るため、本日、最も警戒レベルが高い『クマ出没特別警報』を発表したいと思います」

9月1日に出していた「クマ出没警戒警報」を引き上げた形で『特別警報』が出されたのは2020年以来2回目です。
新潟県内では、10月の時点で7人がクマに襲われてけがをしていて、そのうち5人は民家の敷地内で襲われています。
今年のような猛暑の後に多くのクマが出没した2010年には、10月に3人・11月に5人の人身被害があり、県は今後も「死亡事故が発生し得る危機」とみています。
【新潟県鳥獣被害対策支援センター 渡部浩所長】
「本来であれば大量出没年だと10月に多くなるところが、高温だった年においては11月にずれる。もう一段警報レベルを上げる必要性がある」

新潟県では、クマを寄せ付けないようにするために、やぶを刈り払い、柿などの餌となる果樹を伐採するほか、クマの活動が活発化する朝や夕方は1人で行動しないなど、厳重な警戒を呼びかけています。
