福島第一原発にある汚染水を処理するための施設で25日、作業員5人に放射性物質を含む水がかかり、このうち2人の除染が完了せず、病院に搬送されたと東京電力が発表しました。
25日午前10時半すぎ、福島第一原発にあるALPSと呼ばれる施設で、配管の洗浄中に仮設のホースが外れるトラブルがありました。
ALPSは、汚染水からトリチウム以外の放射性物質を除去するための施設で、外れたホースの中には、放射性物質を含む汚染水が通る配管を洗浄した後の水が流れていました。
東京電力によりますと、ホースが外れた影響で近くにいた作業員5人にホースの中の水がかかり、このうち1人の線量計で線量の基準を超えたことを知らせるアラームが鳴ったということです。
作業員は全員、全面マスクと全身の防護服を着ていて、内部被ばくはありませんでしたが、4人の体の表面が放射性物質に汚染されていることが確認されました。
2人については除染がすでに完了しましたが、残る2人については、汚染レベルが下がらないことから、25日午後7時半ごろに近くの病院に搬送され、除染作業が続けられているということです。
東京電力はホースが外れた原因について、「洗浄水に含まれる硝酸からガスが発生した可能性がある」としていて、作業員にかかった水にどの程度の放射性物質が含まれていたかなどについて今後詳しく調べるとしています。
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