大分県宇佐市で路上を歩いていた3歳と1歳の姉妹に声をかけて無事保護した女性に警察から感謝状が贈られました。

警察によりますと、9月19日午前10時すぎ、大分県宇佐市内の市道上を小さな女の子が2人だけで歩いているのを、車を運転していた自営業の東本絵津子さん(55)がみつけました。

2人は道路の中央付近を歩くなどしていて、危険と感じた東本さんは車を停めて降り、2人の安全を確保した上で110番通報しました。

女の子は3歳と1歳の姉妹で、親が目を離したすきに家を出たということです。

(東本絵津子さん)「2人は手をつないでいるんですけど、もう道にはみ出ていて、誰が見ても危ない感じだった。私の子どもが小さい時もいろいろな人に助けていただいたので、今後もみんなで見守っていけたらいいなと思います」

姉妹から名前を聞いた警察官が保護者に連絡。警察署に駆け込んだ父親が2人を抱きしめ「ごめんね」と伝えていたということです。

宇佐警察署の高倉智勝署長は「素早い行動のおかげで2人を助けられた。勇気ある行動に感謝したい」と話し、東本さんに感謝状を手渡しました。

また、県警嘱託の歯科医として遺体の身元確認など捜査に貢献した中島知範さん(76)と地域の防犯活動に尽力した貞池冨士生さん(87)にも表彰状が贈られました。