新潟県長岡市の天然ガスプラントで、排出される二酸化炭素を有効活用して新たに“メタン”を作り出す『メタネーション』試験設備の建設が進められており、24日には、試験設備建設工事の安全を願って起工式が執り行われました。

このたび進められる『メタネーション』の実証事業は、長岡市にある国内最大級のガス田である「越路原プラント」で、天然ガスを生産する際に排出される二酸化炭素を有効活用するもので、試験設備で水素と反応させて『合成メタン』を製造するというものです。
地球温暖化の原因となる二酸化炭素を“資源”として再利用する『メタネーション』の技術は、カーボンニュートラル実現の切り札として期待が寄せられています。

【INPEX 滝本俊明 取締役常務執行役員】
「エネルギーの脱炭素化やクリーン化は、後戻りできない課題。日本や世界に向けて天然ガスのカーボンニュートラル化が進められればと考えている」

【長岡市 磯田達伸市長】
「長岡から新エネルギーをどう出していくかということは一番大きな目標だった。実証事業は、“長岡の夢”の実現だと思っている」

新たな試験設備での合成メタンの製造能力は世界最大級の規模になりそうで、都市ガスに換算すると家庭用1万戸分と見込まれており、2025年度中の運転開始を目指しているということです。