『子ども条例』の制定を目指している新潟県は、制定にあたって中身や今後の政策に“当事者”である子どもたちから直接意見を聞こうと、県の担当者が24日に新潟市中央区の新潟小学校を訪れました。

「みんなの声を聞きながら、いい条例にしていきたい」
「条例でどんなことを約束してほしいですか?」

『子ども条例』では、子どもの権利や子育て支援など、子ども政策の基本的な方向性を示します。

尋ねられた6年生は、グループに分かれて議論しました。
子どもたち自身が条例に“求めること”とは?

「外灯を増やして、子どもが快適に過ごしやすい設備作り」
「気軽に相談が出来るところをもっと増やしたらいいのかな」
「受験日を違う日にして、自分の個性が最大限に引き出せるような中学校を増やしてほしい」

新潟県は、こども園・中学校・高校・子ども食堂など12か所に8月から出向いて、こうした聞き取りを行っています。

「聞いてくれたってことは叶うかもしれないというところなのでうれしい」
「実際に意見を出して通らなかったことがあるけど、こうやって意見を出すことにも大きな意味があると思うから、良いことだと思います」

県では26日に条例案を検討する有識者会議を予定しており、そこで子どもたちの声を紹介するということです。

【新潟県こども政策室 伊花直之室長】
「子どもたちの生の声も十分に反映して、子どもたちがより良く育っていけるような環境づくりに努め、条例もそれを後押しするようなものにしていきたい」

“条例案”は来年2月の県議会に提案される予定だということですが、新潟県によりますと全国では既に28の都道府県で『子ども条例』が制定済みだということです。