この時期、限られた条件の日にしか見ることができない秋の絶景を新潟県 魚沼市で撮影しました。雲が滝のように流れる「滝雲」です。神秘的な光景に多くの人が魅了されていました。

未明に新潟市を出て向かったのは魚沼市の枝折峠です。

【記者リポート】「時刻は現在午前5時です。枝折峠の駐車場は50台ほど停められるということですが、平日にもかかわらずほぼ満車です」

には、県外から来る人も。お目当てはもちろん…
【千葉から】「滝雲を見ようかなと。撮影しようかなと」

その「滝雲(たきぐも)」がこちら。

雲が山の尾根を乗り越え、流れるように谷へと落ちていくここでしか見ることができない自然現象です。雲の正体は奥只見や銀山平で発生した霧です。その霧が谷間に溜り「雲海」となり、その「雲海」が流れ落ちることで「滝雲」になるのです。

前6時…
滝雲は日の出とともにさらにその表情を変化させます。

白い雲が太陽の光を受けて黄金色に輝き、日の出前とはまた違う神秘的な光景が目の前に広がりました。

この絶景をみようと24日も県内外から多くの人が訪れていました。

この滝雲は毎日見られるわけではありません。前日との気温差が大きいことや晴れていることなど条件がそろった日にだけ発生します。

【群馬県から】「雲海の流れがはっきり分かって上から見るのがなかなかないからね」「絶景ですね」

【長岡市から】「写真とかで見るよりすごくて感動した」
「来るたび来るたび顔色が違うというか、いつ来てもきれいな雲海」

化粧をした山と見頃を迎えた紅葉。

そして、その前を悠々と流れる滝雲。自然が作り出す絶景に多くの人が心を奪われていました。