毎年10月になると、乳がん啓発を目的とするピンクリボン活動が全世界で展開されます。東京タワーなどのランドマークがピンク色に染まるなど、各地で取り組みが進められています。
そもそもピンクリボン活動とは、乳がんに関する正しい知識や早期受診の重要性などを広める活動で、日本では各自治体や企業、市民団体などが主体となり、各地でセミナーやキャンペーンを行っています。
こうした中、沖縄県内ではヒルトン沖縄瀬底リゾートが今月からホテルをピンクにライトアップするなど啓発に取り組んでいます。
食事にピンク色のワッフルやカップケーキを提供するほか、バーではピンクのオリジナルカクテルを用意するなど、飲食時にもPRするほか、特製のオリジナルロゴ付きビーチバックとピンククジラのマスコットを販売しています。

このバックとマスコット、実は値段は決まっておらず、購入者自身が値段を決める仕組みとなっています。ヒルトン沖縄瀬底リゾートでは、この売り上げを公益財団法人日本対がん協会の『ほほえみ基金』に寄付するとしています。
宮沢麻央総支配人は「乳がんの闘病をした家族や友人、社員も身近にいて、早期発見の大切さを社内も含め、多くの方々に発信する機会になってもらえれば」とピンクリボン活動を行う意義を話しています。
女性のがんで最も多い乳がん。今では9人に1人が罹患するとも言われています。大切な健康を守るためにも、自治体や企業が啓発を進めるとともに、一人ひとりが意識を持って早期受診することが求められています。