(吉田キャスター)広瀬建さんの出馬表明で衆院選大分2区の構図にどんな影響があるのか安部記者に解説してもらいます。衆院選大分2区では前回、現職の衛藤征士郎さんと吉川元さんが戦いました。

(安部記者)これまで2区では事実上の与野党一騎打ちが繰り返されてきました。そうした構図の中で2012年からは衛藤さんと吉川さんが対決する構図となっています。

(吉田キャスター)開票結果をみていくと、2017年までは衛藤さんが大差で勝っていますが、前回の2021年はだいぶ肉薄してますよね。

(安部記者)はい、この時はわずか654票差だったんですね。選挙区を取材してまわると、衛藤さんの高齢と多選を懸念する声が聞かれました。こうした票が、一定程度、吉川さんに流れたこともあり、前回の接戦を生んだとみられます。

(吉田キャスター)その対決の構図に次の衆院選では広瀬さんが加わるということで波乱を予感させる選挙戦となりそうですね。

(安部記者)広瀬さんが出馬することで保守分裂の構図、ともいえますが、選挙戦自体はそう単純なものにはならないかもしれません。吉川さんに有利に働くか…と言われると、支持者からは保守2人の戦いに埋没してしまうことを危惧する声もあります。一方、衛藤さんも自民党の安倍派最高顧問ですし、46年にわたる国会議員の経験を武器に選挙戦を展開すると思われます。複雑な構図となる見込みの2区では解散総選挙に向けた動きがますます活発化していきそうです。

(吉田キャスター)有権者にとっては、選択肢が増え、これまでとは違った判断材料をもとに投票できる選挙戦となりそうです。