広瀬勝貞前知事の次男で会社員の広瀬建さんが次の衆院選大分2区に出馬することを正式に表明しました。大分県内の衆院選では2005年の大分1区以来、18年ぶりに保守分裂選挙となる公算が大きくなっています。
(広瀬建さん)「30年前や40年前にあった日本の活力や日本ブランドがどんどん薄れて行っている、そういう危機感」
広瀬建さん(49)は23日、大分県日田市内で会見を開き、次の衆院選大分2区に出馬することを表明しました。
東京都出身の広瀬さんは広瀬勝貞前知事の次男で現在49歳。上智大学法学部を卒業後神戸製鋼所に入社しました。会社員時代はアメリカやイランなど3か国で海外駐在を経験してきました。
会見では「世界の潮流に取り残されている」と述べて、子育て支援や地域創生・産業発展など、7項目の政策を発表。自民党への公認申請を予定していますが、無所属でも出馬する方針です。
(広瀬建さん)「世代交代の話にどうしてもなってしまいますけども、そこにみなさまの期待を感じたというのはあります。大分2区のため大分県のためにやらなければならないと思っていますし、大事なのは中央に持って行って中央とのパイプというんですかね。これをしっかりやれるようなそんな政治家になりたい」
衆院選大分2区にはいずれも現職で、自民党の衛藤征士郎さんと立憲民主党の吉川元さんが出馬する見通しです。
広瀬さんの出馬表明を受け、衛藤さんは「今までと変わらず、粛々と支持を集めるのみで、引き続き国政から地方を支えていきたい」とコメント。すでに36ある自民党県連の地域支部と100以上の企業・団体からの推薦を得て、14回目の当選を目指します。
一方、吉川さんは「これまでで一番厳しい戦いで、必ず小選挙区で勝利しなければ」と決意を新たにしています。今回も連合大分が推薦し、地域と対話を重ねることで政権に対する批判票の受け皿として存在感をアピールします。