大手宿泊予約サイト「ブッキングドットコム」の未払い問題。20日に宿泊施設のオーナーらが、オランダ本社と日本法人に対し、損害賠償を求める訴えを起こしました。“報道されると入金”されるという現象に対し、ブッキングドットコム側は…

ブッキングドットコムを集団提訴 弁護士「億単位の相談が…」

喜入友浩キャスター
「ブッキングドットコムからの未払いが続く施設のオーナーらが提訴のため東京地裁に入ります」

宿泊予約サイト「Booking.com」による施設側への未払い問題が発生してから約4か月。宿泊施設のオーナーら10人がブッキング側に対し、集団訴訟に踏み切りました。

原告 松野久美子さん
「世界最大級のプラットフォームとして信頼しきってお取引をさせていただいておりまして、(支払い遅れは)本当に不本意ですし、もう戦う術がないんです」

原告が求める損害賠償は総額3600万円あまり。しかし…

原告側 加藤博太郎 弁護士
「実際にはもっともっと億単位の相談が私のところにきておりまして、(未払いは)数十億円以上に及ぶんじゃないかと」

全国の宿泊業者を対象にしたアンケート調査(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会より)では、少なくとも194の宿泊業者で一時、支払い遅れがあったこともわかりました。

一方、ブッキング側は「システムのメンテナンスの影響」として、これまで詳しい説明をしていません。

喜入友浩キャスター
「これまでブッキングドットコム側から具体的にどういった説明があった?」

原告側 加藤博太郎 弁護士
「(ブッキング側は)“システムの都合”だということを言うんですけども、報道が出たら少しだけ(支払いが)入ってくる。そういった対応を繰り返されていて、抜本的解決になっていない」

原告 松野久美子さん
「本当に絶望感しかない」

ブッキング側は「訴状が届いていないため、コメントは差し控える」とした上で、「このような遅延が発生し、影響を受けたパートナー様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます」としています。