幼稚園から小学校に進む際、環境の違いから、不安に思う子どもも少なくありません。これに対応するため、幼稚園と小学校が連携した保育の取り組みが、注目されています。

元気いっぱいに、楽器を使いながら絵本を朗読をする子どもたち。福島県郡山市ではいま、幼稚園の教員を対象にした、研修大会が開かれていて、このうち、市内の富田幼稚園が、普段の取り組みを紹介する公開保育を行いました。

「カレー出ると思う人?カレー出ないと思う人?」

来年小学校に進む年長の園児たちが学んでいるのは、小学校の校舎の様子や、生活について。不安と期待が入り混じる年長の園児たちに、小学校での生活に実感をもってもらうのが狙いです。

「幼小連携」と呼ばれるこの取り組みに協力しているのは、隣にある小学校です。普段から近くの小学校と交流することで、新しい環境にスムーズに順応できるようになるといいます。

富田幼稚園・相樂正人園長「子どもたちに言葉で伝えてもなかなか(就学への)不安が小さくならないので、見える化を通して子どもたちに伝えることによって、子どもたちの就学に対する不安を解消することに努めている。」

この幼稚園では、今後もこうした取り組みを通じて、子どもたちをサポートしていきたいとしています。