4区でヤマダホールディングスがトップに立つか?

ヤマダホールディングスは岡本春美(25)の復調が期待できる。18年に10000mで31分28秒20と、翌年の世界陸上ドーハ標準記録を突破した選手。故障も多く代表入りはできなかったが、21年のクイーンズ駅伝1区では区間賞を獲得した。今季は腰の故障のため試合出場がほとんどなかったが、9月に3000mと5000mのレースに出場した。

「夏から1カ月半イタリアのキャンプに行き、練習が十分できています。9月の2レースで状態を確認しました。クイーンズ駅伝にピークを合わせられそうです」と髙木雅一監督。イタリア人コーチのもとにケニア、エチオピア、ウガンダなどから選手が集まり、ハイレベルのトレーニングを行っている。「世界大会のメダルを20個取っているチームです」(髙木監督)

筒井咲帆(27)はクイーンズ駅伝3区を、18年から5年連続で任されているチームのエース。18年と21年は区間3位。トラックの10000mでも31分36秒19(20年)を持つ。今季は1月の大阪国際女子(2時間32分04秒)、3月の名古屋ウィメンズ(2時間28分45秒)、4月のロッテルダム(2時間29分09秒)とマラソンを3本走った。「前半はスタミナ中心でしたが、岡本とイタリアのキャンプに参加しました。スピード系や坂を使ったメニューが多く、スピードが戻って、よりパワーがつきました」。
9月の全日本実業団陸上は大会初日の10000mで7位(日本人3位)、3日目の5000mで9位(日本人3位)と、タフさを見せた。

ダブルエースを1、3区に起用すれば、ヤマダホールディングスがトップに立つ可能性が高い。少し後れた場合でも、インターナショナル区間の4区でスーサン・カモソ(18)が期待できる。ヤマダホールディングスが初めて採用した外国人選手。全日本実業団陸上5000mで3位、自己記録を約17秒更新するなど勢いがある。

4区でヤマダホールディングスがトップに立つ可能性は高い。5区に3本柱の1人を残す九電工に、どれだけ先行できるかがカギになる。

(TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)