NTT西日本の子会社NTTビジネスソリューションズの元派遣社員の男性が、約900万件の顧客情報を不正に流出させた問題で、そのうち約400万件が岡山県鏡野町の山田養蜂場のものであることがわかりました。岡山県警は、この元派遣社員について不正競争防止法違反の容疑を視野に捜査をしています。

山田養蜂場によりますと、去年(2022年)1月から3月にかけ、顧客4人から「情報流出の疑いがある」と連絡があったということです。

原因が分からなかったため、山田養蜂場では去年3月、岡山県警に捜査を依頼。

その後、山田養蜂場がNTT西日本の子会社「NTTマーケティングアクトProX」に委託していたコールセンター業務の、システム保守を担当していた大阪市の「NTTビジネスソリューションズ」の元派遣社員の関与が発覚しました。

この元派遣社員は、2013年7月ごろから今年1月にかけ、約900万件の個人情報をUSBメモリにダウンロードし、名簿業者に流出させたということです。

山田養蜂場によりますと、流出した約400万件の顧客情報は、氏名、住所、電話番号などでクレジットカードの情報は含まれていないということです。

山田養蜂場は「委託先の管理を含めより一層の管理体制の強化に努め、真摯に対応してまいります」とコメントしています。岡山県警は元派遣社員を不正競争防止法違反の容疑を視野に入れ捜査しています。