10月9日、JR仙台駅の東北新幹線で薬品が漏れた事故について、JRが調査を進めた結果、やけどや体調不良を訴えた人は、当初の6人から5人増え11人に上ることがわかりました。
これは19日の会見でJR東日本が明らかにしたものです。

それによりますと、10月9日、仙台駅付近を走行中の東北新幹線で薬品が漏れた事故では、5歳の男の子を含む乗客6人がやけどをしたり体調不良を訴えたりしました。この中には、薬品を持ち運んでいた地質調査会社の40代男性も含まれています。

また、これに加え現場で対応にあたったJRの職員5人も体調不良を訴えたということです。やけどや体調不良を訴えた人は当初の6人から11人に増えました。
JR東日本 三林宏幸東北本部長:
「ポスターなどを介して客にビジュアルも含めて案内をしていく、あるいは案内放送をして客に情報を届けていく、こういったところを見えるところではやらせてもらっている」

また、JR東日本の三林宏幸東北本部長は、駅では、空港のような手荷物検査はできないとした上で、ポスターの掲示やアナウンスの強化で危険物の持ち込みに対する注意喚起を続ける考えを示しました。
車内で漏れた薬品について専門家は「濃い硫酸ではないか」との見方を示していますが、まだ成分は判明しておらず警察が鑑定を進めています。