新潟水俣病について、被害を訴えている人たちが国と原因企業を相手取り損害賠償などを求めている「新潟水俣病 第5次訴訟」が19日に結審します。10年間、原告を引っ張り続けた原告団長の男性に思いを聞きました。

新潟水俣病 第5次訴訟の原告団長を務めている新潟県阿賀町の皆川栄一さんです。
3歳から始めた釣りをするため、この日も阿賀野川に出ていました。

皆川栄一さん
「魚を焼いて食べたり、煮て食べたりしてるけどね。釣りは好きだね。昔から、子どもの頃からやってますからね」

新潟水俣病は、昭和電工 鹿瀬工場から流れ出た『メチル水銀』が原因で汚染された魚を食べた人たちに手足のしびれや感覚障害などの症状が出た公害病です。

皆川栄一さん
「患者は多くいるわけでございますので、最後まで闘い抜いて、絶対に勝ち抜く決意でおります」

2013年に提訴した「新潟水俣病 第5次訴訟」は、国の救済策から漏れた原告151人が国と昭和電工を相手取り、1人あたり880万円の損害賠償や原告全員の救済を求めています。