歌手の堀内孝雄さんが、訃報が伝えられた3人組グループ「アリス」の盟友、谷村新司さんについて時おり涙を見せながら語りました。堀内さんは、大阪のフェスティバルホールで行われたコンサートに出演後、報道陣の取材に応じました。

堀内孝雄さん


谷村新司さん



堀内さんは家族葬に立ち会った際に「空のほとりで逢えたなら」という自身の歌をモチーフにして歌詞を書きかえ、手紙にして、横たわる谷村さんの胸元に差し入れたと語りました。堀内さんは「なんだよ、これかよ!なんて(谷村さんに)言われそうですけど。でも、彼へのはなむけの言葉なんで」と振り返りました。さらに「時々ラジオやってても、ぼくが詰まったりすると小声で『ベーヤン!がんばれ!』って必ず言ってくれるんで…いちばん良い兄貴でしたね」と、涙をにじませていました。

堀内孝雄さん



さらに堀内さんは、自分にとっての谷村さんを「時として、ライバルじゃなかったらこんなに友達になれなかったのかなと、僕は思いますね」としつつ「『本当に良い人に逢えたな』と思いますね。憧れの人だったから」と思いをはせました。

一番の思い出について訊かれると、1981年を振り返って「別れ際でしょうね」と振り返りました。堀内さんがアリスを辞めようという思いを谷村さんに告げて話し合い、谷村さんが「おれからこの事はキンちゃん(矢沢透さん)に伝えとくから、お前から言わなくて良い」「アリスは解散じゃなくて、おれが考える」と堀内さんに告げたというエピソードを明かし、それが「一時停止」になったと振り返りました。

アリス(堀内孝雄さん 谷村新司さん 矢沢透さん)



その後、堀内さんが様々な仕事に取り組んでいる様を見た谷村さんに「お前、無理してるんじゃない?」と気遣われたことも明かし、「良きにせよ悪しきにせよ、いつも良い意味で、道を示してくれる人ですよね」と語りました。

堀内孝雄さん

今年3月に谷村さんの入院を聞いたあとも「一度も会ってないんですよ」と堀内さんは振り返りました。「なんども電話を握りしめましたけど(心配されるのは)多分嫌だろうなと。向こう(谷村さん)が何か言って来たら、前向きに何かできるように」と、気丈な谷村さんに対して矢沢さんと共に気遣いをしていたといいます。そして堀内さんは「アリスは、大人のバンドです。それを作ったのは谷村新司です。凄いやつです」と語気を強めました。「(亡くなるなんて)夢にも思わなかった。それが谷村新司なんですよ。『強気の人』なんですよ。笑顔を絶やさず」と、谷村さんの心根を伝えていました。

今年3月初旬のラジオ番組「アリスのヤングタウン」が谷村さんに会えた最後だったのではと記者に訊かれた堀内さんは「ぼくらはそれが、三人会えるのが楽しみでしたから」と微笑み、芯のある声で「がんばります」と一礼して会見場を後にしました。

【担当:芸能情報ステーション】