NTT西日本の完全子会社「NTTビジネスソリューションズ」は17日、コールセンターシステム業務に従事していた元派遣社員が約900万件の顧客情報を不正に流出させたと発表しました。このうちこの会社に業務を委託していた石川県加賀市と能美市は17日、計4,000件あまりの個人情報が流出したと発表しました。

加賀市は2018年度からおととしまで、能美市は2016年度から去年まで、この会社の関連会社に税金や保険料などのコールセンター業務を委託していました。このうち、加賀市では2018年から翌年にかけて、能美市では2016年6月から9月までに取り扱われたデータ計2,663人分4,043件の氏名や住所・電話番号などが流出したということです。
流出させた元派遣社員は社内の聞き取りに対し「一部の情報は名簿業者に持ち込んだ」などと話しているということです。流出した情報の中には81件のクレジットカード情報が含まれていましたが、不正利用の被害は確認されていないとしています。
加賀市・能美市は、対象者に対してお詫びと経緯について郵送で通知するとしています。