山岳遭難が急増する中、救助指導者を養成する研修会が長野市で始まり、全国各地から警察官が参加しました。
研修会は警察庁の主催で、北海道や静岡、岐阜など24の都道県から1人ずつ警察官が参加しています。

2022年は全国で、統計が残る1961年以降で最も多い3015件の山岳遭難が発生しました。
警察庁地域警察指導室・宮関真由美室長:
「このような情勢を踏まえれば、山岳遭難が発生した場合には、迅速・的確に遭難者を救助するという警察に対する期待が、これまで以上に高まっていると言えます」
長野県警によりますと、県内では9月以降10月16日までに2022年の同じ時期より22件多い、82件の遭難が発生。
また、全国でも夏山シーズンの7月から8月に過去最多となる738件の遭難が発生しています。

群馬県警・谷川岳警備隊・樺澤和也さん:
「普段自分たちが使ってなかった技術だったりっていうのを身に付けて地元の県警の方に持ち帰って、最適な救助に使えればと思う」
研修会は8日間で、岩場での搬送や、ヘリコプターによる救助方法などを学ぶほか、戸隠連峰に実際に登っての訓練も予定されています。