そば処の高校生が出張のそば打ちです。
長野市戸隠の高校のそば部が、市内の障がい者施設でそば打ちを披露しました。


手際よくそばを打つのは、長野吉田高校戸隠分校のそば部員です。


長野市豊野地区にある障がい者支援施設「水内荘(みのちそう)」で14日、入所者に向けてその腕前を披露しました。

そば打ちは、水を入れて生地をまとめる「水回し」に、「こね」、そして、薄さが1.5ミリになるよう均一にのばす「のし」、最後に「切り」と大きく4つの工程があります。

この日は、5人で分担し、60枚分のそばを用意。

1年生の田中くるみさんは、この日がそば打ち初披露です!


そば部顧問:
「温度とか湿度とかで水の量が変わってくる」

そばの出来の8割が決まるという「水回し」を任され、少し緊張した表情ですが、先輩に引けを取らない手際を見せます。

1年 田中くるみさん:
「緊張しちゃって、いつもより水少ないかなと思った」
「いつもやっていることを披露できるので、すごくうれしかった」

出張のそば打ちは、施設や公民館などで定期的に行っていて、今回は、入所者に食べるまでの過程を楽しんでもらいたいと、この施設の栄養士が依頼して実現しました。

部員:
「終わりました」
入所者:
「ブラボー!」


出来上がった「そば」は早速昼食に。

ほとんどの生徒にとって、自分が打ったそばを食べるところまで見るのは初めての経験です。

入所者:
「がんばってね」


2年 中澤奏太(なかざわ・そうた)さん:
「すごくドキドキしたが、見てみたらおいしくいただいていたようで良かった」
3年 丸山朝陽(まるやま・あさひ)さん:
「この取り組みをもっと後輩が引き継いで、自分自身の技術を上げながら外部の人に楽しいそば打ちを届けてもらえたらと思う」