東京電力・福島第一原発の処理水の放出をめぐり、ロシアが日本産水産物の輸入を停止すると発表したことについて、宮下農林水産大臣は「不当で極めて遺憾だ」と非難しました。

福島第一原発の処理水放出をめぐっては、中国が8月24日から日本産の水産物の輸入を全面的に停止していますが、きのう、ロシアが中国に倣って輸入を停止すると表明しました。

宮下農林水産大臣
「丁寧に対応してきたところだが、ロシアが科学的根拠に基づかず、日本産水産物の輸入規制措置を強化するのは不当であり極めて遺憾だ」

ただ、去年のロシアへの水産物の輸出額はおよそ2億8000万円と、水産物の輸出全体に占める割合は0.1%程度に過ぎないことから、宮下農水大臣は「影響は中国ほどではない」と説明しました。