■日本オープンゴルフ選手権 最終日(15日、大阪・茨木カンツリー倶楽部 西コース)
トップと2打差の3位タイでスタートした石川遼(32、カシオ)は最終日は4バーディー2ボギー、トータル6アンダーで2位、7位タイでスタートした岩崎亜久竜(25、フリー)が最終日6バーディー1ボギーのトータル8アンダーで逆転優勝、ツアー初優勝を国内メジャーの日本オープンで飾った。
3日間は60台で周り3位タイにつけていた石川。天候は恵まれたが、約4mの強い風が吹くコンディションとなった最終日、1番・パー4でアプローチが寄せきれずボギースタートとなった。そこから4ホールはパーで耐えた。迎えた6番でバーディーを奪ったが7番、前半のキーとなる難しいホール、しかも強い向かい風となったパー4でボギーとなかなかスコアが伸びない。
それでも8番のパー4、セカンドショットをしっかり打ち切りグリーンを捉えるとパットも落ち着いて沈めバーディーを取り返した。上位陣もスコアメイクに苦しみ、ここでトップと1打差の2位となった。
後半に入ると11番、約20メートルのバーディーパットは惜しくも入らず。14番のパー3でバーディー、15番のパー4のセカンドショットでグリーンをオーバーしたがアプローチで素晴らしいリカバリーを見せてパーセーブした。この時点で前の組でプレーするトップの岩崎とは2打差の2位。
攻める石川は16番のパー4、残り122ヤードのセカンドショットをしっかり寄せて、約1.5メートルのバーディーパットを沈めてガッツポーズを見せた。2009年、18歳の時にプレーオフで負けて逃した日本オープンの優勝、石川は残り2ホールで1打差を追いかける展開となった。
17番のパー3、ティーショットでグリーンを外し、エッジで止まったがここから素晴らしいアプローチでパーをキープした。勝負の18番パー5、ツアー初優勝を狙う岩崎はティーショットを右の林に打ち込んでしまうが勝負をかけたセカンドショットで完璧なショットを見せ2オンに成功した。後ろの組の石川はティーショットでフェアウェイをキープ。前の組の岩崎はイーグルはとれず、それでもバーディーでトータル8アンダー、石川に2打差をつけた。
石川の18番、勝負のセカンドショットは残り212ヤード、打った瞬間、苦笑いを浮かべた。少し距離が足らずグリーンには届かなかった。入れればプレーオフとなるアプローチも距離が足らず、日本オープン初制覇とは行かなかった。最終日7位タイスタートだった岩崎が6バーディー1ボギーのトータル8アンダーで逆転優勝、ツアー初優勝を国内メジャーの日本オープンで飾った。














