イスラエル軍のガザ市民への退避通告について、国連事務総長らは「不可能だ」と批判しています。事態の緊迫化を受け、国連安保理では緊急会合が開かれました。
国連 グテーレス事務総長
「戦争にもルールがあります。民間人は保護されるべきで、『盾』として使われてはいけない」
グテーレス事務総長は13日、イスラエル軍による退避通告について、「現在の状況で人々が退避するのは不可能だ」などと訴えました。
また、EUのボレル外交安全保障上級代表も「24時間で110万人の市民を退避させるのは非現実的だ」と批判しています。また、パレスチナの国連大使は事務総長らに対してこう強調しました。
パレスチナ マンスール国連大使
「これはガザにいる200万人以上のパレスチナ人への攻撃だ。彼らを守るためにもっとできることがあるはずだ」
国連安保理は非公開で緊急の会合を開き、軍事衝突への対応を協議。この中で、ウクライナ侵攻を続けるロシアの国連大使が、イスラエルとハマスの即時停戦を求める決議案を各理事国に提示しました。
ロシア ネベンジャ国連大使
「我々は即時停戦とさらなる紛争拡大の阻止を求めます」
一方、決議案にハマスを非難する内容が含まれていないことについて問われたネベンジャ氏は、「これは人道決議であり、非難決議ではない」と述べました。こうした中、中東カタールを訪れたアメリカのブリンケン国務長官は…
アメリカ ブリンケン国務長官
「イスラエルがやっているのは報復ではない。国民の命を守るためこのようなことが二度と起こらないようにするための行為だ」
このように述べてイスラエルの行動への支持を改めて示しています。
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